〜ストーリー〜



 

アメジストの名前の由来は、ギリシャの"amethystos"からきています。

古代ギリシャ神話で侮辱され憤慨していた酒神バッカスが、彼が次に最初に出会った人を彼の飼っているピューマに食べさせるように家来に命じました。

不幸にも最初に彼が出会った人はディアナ神の神殿へ礼拝に向かう途中であった少女アメジストでした。

虎が飛び掛ったとき、ディアナ神はその少女を輝く透明なクリスタルに変化させました。

バッカスはそのあまりの美しさに、自分の犯した罪の深さを知り、深く反省します。

そして、捧げものとして彼のワインをその石に注ぎかけ、そうしてその石は美しい紫色になってアメジストが誕生したと言われています。

そのため、この石は別名バッカス・ストーンとも呼ばれ、この石を身に着けていれば酒に酔わない、怒りを静めイライラした感情を和らげると信じられています。


アメジストは水晶の色変種の中では、最高位に評価されるストーンです。

古くは紀元前2万5千年にヨーロッパで新石器時代の人々に利用され、古代エジプトでは首飾りや魔よけでした。古代ギリシャやローマでも評価は高く、王家の象徴として愛用されてきました。


日本からも良質なものが産出され、「加賀紫」の名で珍重されました。

日本では紫はもっとも高貴な色とされたため、宗教色とされました。

そのため、アメジストは宗教的な儀式に使用されたり、僧侶に欠かせない石として、扱われました。

かつて中国では粉末にして服用すれば不老不死になるとありました。


アメジストの色の起因は鉄分で、結晶に取り込まれると色むらを示します。

結晶は長く成長しないことから、長い結晶の原石は稀です。

アメジストは地中で地熱や放射線をうけると、シトリンやスモーキークオーツに変化しますが、これらはそれほど天然では採掘できないため、現在、多くの割合で人口的に色変化を与えています。

出来方は様々で、一例として、トレジャーメノウや、ドームタイプなどは、地中をはう溶岩からガスが抜けたあとの空洞内で成長します。



 
アメジストドーム




溶岩中のガスが抜けて、空洞が出来ると、そこから、少しずつケイ酸水などが入り込みます。そのため、瑪瑙は必ず端のどこかに水が入り込んだ時の入り口が見られます。

地殻変動などで、ケイ酸水の供給がストップした場合には、瑪瑙になりきれず空間ができます。

すると、そこにとり残されたケイ酸水などが、温められて、外側は瑪瑙のまま、内側に結晶が成長し始めます。ここでアメジストドームや、トレジャーメノウなどが成長することになります。




産出する場所によっても、色合いが変わるのもアメジストの特徴で、各国で微妙に色合いが異なります。


ブラジルは最大の産地ですが、美しいものはウルグアイ産です。

変種にはアメジストファントムや、アメトリンなどが存在し、見る人の眼を楽しませています。

 



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