| ◇◆色々なスーパーセブン◆◇ |
スーパーセブンは現在、ミナスジェライス州のものが主流になっています。これはエスピリトサント州で採れたものではございませんので、厳密には流通名称になるわけですが、その原石も、現在、採れなくなってしまいつつあるのです。そのため、価格も上昇してきています。 この独特の紫色の風合いの原石は、現時点ではミナスジェライス州周辺のものしか出回っておりません。それはこの地域の地質によってできる、独特の風合いだからです。 余談ですが、石が、時折不定期な流通になるのは、鉱山が枯渇してしまうほかに、そこが採掘目的だけの土地ではないからです。 スーパーセブンもまた、時期によっては、畑などになるので、現地の方は作物を育てることになりまして、収穫後に採掘が再開される、なんてことになるのです。 普通に暮らしていて、自分の庭や土地から石がゴロゴロなんて、なんだか、すごいお話です。 ブラジルについで、人気があるのが、インド産のスーパーセブンです。大変美しく、赤い色合いが主の内包物です。 燃えるような色合いは、日本の花火のように様々に花咲いて、それは美しいものです。 |
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もちろん本来の由来から見てみますと、ブラジル産のほうが本家という感じではございますが、鉱物的価値という見方をいたしますと、どちらも甲乙つけがたく、貴重で、とても美しいため、中には、インド産のほうがお好きという方も、いらっしゃるのです。 |
●エレスチャルとの違い スーパーセブンの本当の定義は、先に述べたようになっておりますが、時折、アメジストエレスチャルとの違いが分からないことがございます。 これは、内包物が同じものだからなのですが、アメジストエレスチャルは本来、内包物ではなく、エレスチャル化したアメジストのことでございますので、その原石の綺麗な部分を削りだしたことが定義です。 ですから、内包物よりも、エレスチャル化された原石からとったものかどうかが問題になりますが、現在は、それもあやふやです。 全部ではございませんが、アメジストエレスチャルのアクセサリーは、スーパーセブンよりもアメジストが綺麗にでていることが多いです。そして大体の場合、赤や黒い線のような内包物がまばらに内包されていることが多いように思います。 ●ありえない鉱物 一時期、スーパーセブンの存在について、色々なことが言われておりました。 スーパーセブンに限らず、定義に従うならば、もちろん、取り扱うお品について、皆様に分かるように、何か補足を加えることは、基本であり、とても重要なことです。 それが判断基準になるからです。 ですが、一方で、鉱物的なご説明をする場合に、これは当店が思うところになってしまうのですが、石を取り扱うにしたがって、「絶対」や「ありえない」ということが言えなくなってきてしまったのです。 たとえば、当店は以前、ナチュラルのプライオライト＝グリーンアメジストのルースを買い入れることができました。本来プラシオライトは、人工的な処理を施したものですので、自然には存在しないと言われたものです。しかし、そのルースは違っていました。 そのルースは、マラウィ産のもので、この地域は不思議な石が採れることで知られておりまして、このプラシオライトもまた、自然界の地熱や放射線によって変化したものだと分かったのです。 今、この瞬間にも、定義は次々と塗り替えられているということを思い知らされたのでした。 |
