【特別企画】世界最大のパワースポット「南極紀行」4
いよいよ南極旅行記の最終章です。
今回も画像や動画を多めにご紹介させていただきたいと思います。
今回は、さらに南極の奥深くに入っていきます。
デビルアイランドを出て数時間すると
「棚氷」と出会うことができました。
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陸の上にあった氷床(ひょうしょう)は、海に向かってゆっくりと滑り落ちて、やがて海の上に押し出されます。
その時、割れないまま海に浮かんだ部分を、棚氷(たなごおり)といいます。
棚氷(たなごおり)が割れて、海に流れ出たら、テーブル型氷山になります。
南極大陸では、たくさんの棚氷(たなごおり)が見られます。
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この氷は比較的、新しい氷になので厚みが薄めです。
そのため、船で氷を崩しながら前進してゆきます。
その後私たちは
一面、真っ白な棚氷の上に上陸することになりました。
新しい氷なので人が上陸しても穴があかないかなど
入念なチェックが始まります。
許可がおり、30分という限られた時間の中でしたが
一面氷の世界に足を踏み入れることができました。
それぞれ、思い思いの時間を過ごしていましたが
中には結婚式を挙げる人や
雪合戦をする人たちも見られました。
ここまでで日本を出て1週間以上が経過していました。
そろそろ日本の味が恋しくなってきたので
持参したカップラーメンを食べました。
あんな御馳走を食べていても
馴染みの味は格別でした。
その後、氷河の間を抜けて
次の上陸先を目指します。
船は調子良く進んで行きます。
やがて陸が見えると
ゴムボートのゾディアックで
流氷クルーズに出かけることになりました。
ゴムボートでは途中ペンギンに出会いました。
陸から船を見つめると
夢の中にいるみたいだと思いました。
キラキラの波に綺麗な船、真っ白な世界に囲まれて
新しいアトラクションみたいです。
ペンギンは早く走る時はお腹を滑らせます。
急がせちゃってごめんねと思ってしまいました。
こんなに可愛いペンギンですが
卵を狙うカモメがたくさんいました。
弱肉強食の世界では、弱いものは数で命を繋ごうとします。
何割かは強者の餌食になることが自然の仕組みなのです。
30分が経過し、可愛いペンギンを尻目に
船の旅を再開します。
船に乗っていても色んなことは起こります。
途中、クジラに出会うことが何度もありました。
この巨大なクジラはおおよそ10mはあると思います。
こんな生き物がいるだなんて、信じれらない気持ちでした。
ビックリしたのは
クジラの親子がシャチに襲われる場面です。
そのドラマは船のすぐ側で見ることができました。
クジラの子どもを襲うシャチの群れです。
私たちは勝手にクジラが可哀想だと思い込んでしまっているけれど
自然から自分たちを切り離しすぎたのだと思いました。
シャチにしてみれば、生きる糧の1つにすぎないのです。
二頭のクジラとシャチたちは、命の駆け引きをしながら
南極の果てに消えてゆきました。
赤い夕日とともに、自分の魂も赤く染まってゆくようでした。
翌日、船は南極の旅の醍醐味を見せてくれました。
巨大な氷の壁です。
するどく、大きなつららが何本もぶら下がった氷のトンネルです。
どういうわけなのか、巨大なものや想像を絶する景色を見ると
感動と共に恐怖することがあります。
自分の無力感を感じるからなのか
涙と一緒に体が震えるのです。
南極の氷河は遠くから見ますと
マットな白っぽい青に見えますが
実際、近づくとこのような透明感があります。
これが前回お話をさせていただきました、氷が圧縮された様子です。
透明度が高いために、光を深く通してゆきます。
すると、赤色を吸収する水の性質が
補色の青を強調させるのです。
様々な形の氷は自然のモニュメントです。
あの形は何に似ているかな。これはあれに見えるなどと
想像をしながら、旅を楽しんでいました。
南極に行きたいと思い立って
はっきりと夢が叶ったのが今回の旅でした。
そして、人生の価値観は大きく変わりました。
一生の航海の中で困難は必ずあります。
心の氷河を崩して前進し続け
迷ったら次の道へ、失敗したらその先へ
人生を、決して、決して諦めないこと。
自然界で諦めることは終わりを意味します。
これで私の冒険日記はおしまいです。
最後にあなた様とご一緒できたことを光栄に思います。
そして今度はどの冒険にお連れしようかと
今からうずうずしています。