オールドストックのあの石が登場です!
こんにちは☆
今日はデンバーショー買い入れの様子を交えて
珍しいあのクリスタルをご紹介いたします。
デンバーショーはこういったスタジアムや
ホテルのホールなどが会場になっておりまして
どれもとても広いものです。
ここで知り合った男性と興味深い話をしました。
実は今年からデンバーショーは入場がとても厳しくなりまして
以前よりも簡単に入れなくなったのですが
その理由の1つがこちらです。
左側の脇腹に小さな穴があいていますね?
これはツーソンで銃撃された傷で
彼はツーソンショーの時に発砲され
お金と品物を全部盗まれたそうです。
動けなくなった彼はそれを見つめながら気を失いました。
その後、搬送され、一命をとりとめたのですが
内臓の損傷は激しく、意識が戻ったのは数週間後だったそうで
ここまで回復するのに半年かかったということでした。
弾丸は背中から貫通したのでラッキーだったということでしたが
この事件と、それから前回のデンバーショーで
相当な額の品物が盗難にあったということで
今年から制限を厳しくすることになったそうです。
彼はとても親切な人でした。
不幸な事件が人生に影響を与えたのは明らかで
心に傷を抱えながら、これからも強く生きてゆくのだろうと思います。
「さようなら」
そうして次の会場に向かいました。
次の会場でまず目に止まったのがこちらです。
むむむ?
なんだかとてもきれいなパープルの石がある。
と目を凝らして見たところ、これがあのティファニーストーンの
オールドストックだということがわかりました。
「ああ、これはユタ州の元祖ティファニーストーンですね?」
そう言うと店主は得意そうに言いました。
「そう、これは数十年前に採れたものさ。
私達も10年ぶりにショーに出てきたんだよ」
「そうでしたか」
「ああ。このティファニーストーンはもう10年以上は採れていないんだ。
なぜって今採れるものは正直、質が悪くてこんなふうに綺麗じゃないんだ。
しかも採算もあわないんで、今は誰も採ってないんだよ。
だから、今回はこれしかないんだけど、全部見る?」
そう言って、全部のストックを見せてくれました。
このティファニーストーンが素晴らしいのは
ノジュールの形のままで、しかも色が美しいということです。
普通、このクラスのものはルースに加工されるのですが
これはそのままの原石を割っただけで
こういったものがお好きな方にはたまらない風合いでした。
磨きもかけていないので、水をつけてお楽しみいただくタイプになります。
こちらが乾かした風合いで、水につけると、、、
Juab co utah
ジューアブ郡
Brush Wellman Mine
ブラッシュウェルマン鉱山
こんなふうに、本当に美しくてうっとりしてしまいます。
この石はオパール化したフローライトで、部分部分で様々な成分を含んだ、オパライズドフローライトです。
そのため、ブラックライトに反応する部分があり、このように蛍光します。
この個体ですと、右側の部分の一部が蛍光しています。
これはオパールが蛍光しているのですが、個々に蛍光したりしなかったりします。
ティファニーストーンはフローライトを主成分として、美しい紫色、青色、白い岩を含んでいますが、オパール、方解石、ドロマイト、石英、カルセドニー、ベルタンダイトも含まれています。
「ベルタンダイト」と「アイスクリームオパール」とも呼ばれ、とても珍しい石です。
この色合いがティファニーの製作したステンドグラスランプに似ているということで、名前の由来になったといわれています。
この石はもともとは、このユタ州のものが元祖ではございますが、実はメキシコでも産出しています。
成分は微妙に違うと思いますが、かなり酷似しています。
それでもこのように質が高いのがユタ産の特徴で、今はなかなか珍しくなってきています。
こんなふうに中だけが紫色のものもあれば
アゲートの輪切りのようにマーブル状になっているもの
全体に紫がかっていて、丸く模様があるものや
ドラゴンアイのように見えるタイプ
そして真紫のものまで、様々な表情を持っています。
そのどれもが極上で、最高の品質ですので
そのまま削ってきれいなルースを取り出すこともできると思います。
裏面はノジュールの風合いがそのまま残っていて
とても珍しいタイプになります。
品質もとても良いものですので
品切れ次第終了になりますm(__)m
できる限りの特価でご紹介を
させていただきたいと想っておりますので
どうぞお楽しみに♪