天照大神のお言葉
先日、当店は急遽伊勢に
お邪魔いたしました。
神と神をつなぐ神、おとりつぎ様と呼ばれるカザキに先導されて
正殿まで歩いて行くと、いつものように天照大神がお顔を見せてくださいました。
『よう参られた』
この日は、白い着物で頭にサンゴを巻いていらっしゃいました。
胸には出雲産 青めのうの勾玉と、大きな真珠が見えます。
『そのように、飾りに興味があるのじゃの』
「はい。
人々はアマテラス様の全てが気になります。
どうして衣や飾りを変えられるのですか?」
『我も人前にでるのでな』
「はい」
当店が話をしていると、人が気づきはじめることがあります。
長く話をするためには、人気のない時間を選んで内宮に訪れます。
「人々はあなた様のお言葉を待っております。
今の人間にはもっとあなた様の言葉が必要です」
『何が聞きたい』
「今年はどのような年でしたか?」
『今年は、人間には今までの決まりを破る年だった。
が、我はそれで良いと思う。
いつまでも、帝様がこちらにおわすとは限らぬので、
新しい帝を先に立てることは良いことだと思う。
人々にとっては、大変な苦渋の決断だったろうが良いことだったと思う』
※言葉は古語のため訳しています
「はい。そのように伝えます。
それから人々が即位礼正殿の儀に
虹が出た事を話しているようです。
何か意味がございましたか?」
『天の者が出したものだ。
我には関わりはない』
※もっと上位の神々、天界の神が出したものなので自分がやったことではない
「はい。
おそれながら、来年はどのような年になりますか?」
『新しい帝の手腕を発揮できる年となり
これから先も、天皇家が栄える』
「人々に何かお言葉を下さい」
『それぞれの、私の子らが配置した神々を
ゆめゆめうたがうことなき、信仰いたせ』
※私がつくった神たちが配置した神も、疑う事なく信じるのだ
「はい。
次は、いつ天界に戻られて
いつ地上に来られますか?」
『1月20日に帰り、3月19日に戻って参る』
「わかりました」
「今日は人々が知らない事をお伺いしようと思いました。
伊勢の御神体になっていると言われる
八咫鏡(やたのかがみ)について教えてください。
この鏡は誰がどのような目的をもって作りましたか?」
『八咫鏡をつくったのは、人の心にある邪悪なものを映しだし、消滅させるため。
八咫鏡のもとは、何万年も前に大陸(中国)で作られた』
※ヤタノカガミをつくった目的は、魔物に取り憑かれた人間を
この鏡に映して、取り憑いた魔物を消滅させるため。
ヤタノカガミの起源は、何万年も前に中国でつくられたのが始まり。
「はい」
『この地にある八咫鏡は
大陸から渡ってきた僧たちが作り上げた。
三千年もなるかのう』
「この鏡には何か書かれているそうですが、それは何でしょう」
『大陸に伝わったものは、そもそも西から伝わったものだ。
その文字が書かれている。西の国の古語だ』
「意味はどのようなものでしょうか?」
『古の言葉で
“これは、我とわが身をうつすものなり。
悪を消す破邪のちからなり”』
「はい。
では三種の神器とは何でしょうか?」
『戦うためのもの、心をうつしだすもの、そして守るためのもの。
それで三種だからだ。
当時は魑魅魍魎が跋扈(ばっこ)しておったゆえ。
八咫鏡で映しだせば、魑魅魍魎は消滅した。
勾玉は守りのためだ。
つるぎはひとたちで滅するため。
その時代は人と共に、魑魅魍魎が多くいた。
京の地にも、この地にも。
人が食われたり、違うものにされたり
それに対抗するためのものだった。
この世は人間だけのものではなかった』
「なぜ隠されているのですか?」
『古来の権力者が独り占めをして、出さないようにした。
神々がものを出し惜しみしたりすることはない。
全ては時の権力者が隠し、独り占めをしようとしただけだ。
それが素晴らしいものだと知らしめて、自分だけのものとしたのが、今だ』
「はい。
ありがとうございます」
ありのままをここに記すことが、当店にできることです。
もうすぐ今年が終わろうとしています。
最後に天照大神のお言葉をお伝えしたいと思いまして
伊勢に伺わせていただきました。
何かの参考になれば当店は誠に幸いです。