ネパール・マナスル産水晶《虚空座標KUROさん解説》
今日はKUROさんにネパールのヒマラヤ水晶マナスル産について語っていただこうと思います。
マナスル産の水晶は当店が知る限りでは2012~2013年ごろに
初めて日本に登場した産地のもので、これまで4回程度しか入荷していない貴重なものです。
今後も入荷が不安定で、現在は度重なる地震によって地盤が緩み、危険すぎて採掘ができない状態です。
そのため、こちらは入手が困難な大変貴重な産地のクリスタルになってしまいました。
とくに今回ご紹介させていただきますものは、素晴らしい品質ばかりです。
マナスル産にも良し悪しがあるのですが、マニアの心をくすぐる高品質を取り揃えました☆
今後の入荷の目処はたっておりませんので、どうぞご検討下さい♪
▲KUROさんの石の解説はこちらにもございます
「こんにちは! KUROです。
先日に引き続き、ネパール産水晶、続きます。
続いて登場するのはマナスル産。
いささか聞きなれない産地ですが、ガネーシュ・ヒマールから西へ約50kmのところにある、標高8163 mを誇る世界第8位の山です。
マナスルとは、サンスクリット語で「精霊の山」を意味する「manasa」に由来すると言われています。
このマナスルという産地は、ネパール内の産地としては、私が知る限りでは最も新しいところ。つまり、まだ登場してさほど間がなく、流通量も少ないので、レア度は大!
さて、ちょっと話は戻って、ガネーシュ・ヒマールでは緑泥石(クローライト)ぎっしりの水晶が出ます。
そしてマナスルを挟んでさらに西のダウラギリやアンナプルナという産地ではほんのり緑泥が入った石が出ます。
なので、このマナスル産を見る前から、中間地点であるここから石が出たら、「ぎっしり」と「ほんのり」の中間くらいの緑泥石が入ったものになるんじゃないか……と予想していて、実際見てみると的中!
ということで、この産地の魅力は、微妙なさじ加減の緑泥石インクルージョンです。
一つ目は、大きさは数センチほどと小粒なDT(ダブルターミネーション)。
正面から見ると、太い筋状に緑泥石が入っているのが目立ちますが、方向を変えると、それがファントムの一部であることがわかります。
ふんわりとしたミスト(霧状の白い濁り)の中にファントムが隠されているようすは、たなびく霧の向こうの山々のよう。
ガネーシュ・ヒマール産は緑泥石がもこもことした「苔」みたいな感じであることが多いのに対し、この産地の緑泥石はやや明るく、きめ細かい感じです。
そのためにファントムもふんわり柔らかく、もしかしたら白いふんわりしたミストにも細かな緑泥石が含まれているのかもしれません。
全体的に柔らかな緑の優しい雰囲気です。
二つ目は、クラスター。
マナスル産は、一つ目の小粒DTタイプの方が多いようで、クラスタータイプは少数派です。
こちらは結晶が複雑に絡み合い、付着物も見られるので、やや野性的な雰囲気がありますが、よく見ると、緑泥石が多重で繊細なファントムを作っていて、意外に繊細な色合いと表情を持っています。
なんとなく……産地の「マナスル」の名前にふさわしく、じっと覗き込んでいると、どこかに精霊の影が見えてきそうな気がしてきます。
これまでにない緑泥石の柔らかさを内包したレア度大のニューフェイス・ヒマラヤ水晶、マナスル産をこの機会にどうぞ
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