お伊勢さん「ツクヨミ様」
今日は伊勢に到着して2日目のお話をさせていただきたいと思いますm(__)m
お昼すぎになって、カザキに約束をした手前
つくよみ様に逢わねばならないと思い、急ぎ社に向かいました。
ツクヨミ様の社は少し小さめで、あまりひとけも無いように感じられました。
中に入りますと、再びカザキが降りてきました。
「お世話になります」
『ふふ』
「どうかなさいましたか?」
『人間はおかしなものよう。
ここには母親だからという理由でイザナミノミコトも祀ってあるのだが
しかしイザナミノミコトは黄泉の者。
大体、ツクヨミ様はイザナミノミコトからは生まれておりませぬ』
「人は母と父が揃わないと生まれないので
当然のこととして、祀ったのではないでしょうか。
父を祀るならば、母も祀らねばと、そんな風に思ったのかもしれません。
それが人の考える家族というものです」
そうして話をするうちに、4つの社が見えてまいりました。
「ああ…」
4つある社のうち1つだけに神が立っておられました。
その方は麗しいほど美しくて、長い御髪を真ん中で分けて首元で結び、真っ白の長い着物を着ておられました。
手も足も見えないくらい長い着物で、それはそれは見たこともない程に、ただただ美しい方なのでした。
『お久しぶりですね。
私の顔を思い出せませんか?』
「はい」
『はははは』
「あなた様は…」
『私は女でも男でもない。性別をもたぬのだ。
アマテラスの弟とされているが
人によっては女神として信仰している。
それは、私の名前である月読の月が女性的だからという理由のようだ』
「胸にある飾りはどうなさったのですか?」
ツクヨミ様がつけていたペンダントは勾玉が現在の形になる前の大珠という形でした。
この形はかなり古い形ですから、いつから身につけられているのか、検討もつきませんでした。
『これはアマテラスに贈られたものを私が頂いたのだ。
昔の民が心から捧げてくれたものだ』
「いつ頃のことでございますか?」
『およそ2500年ほど前にもらったと思う』
「トヨウケノヒメも勾玉を着けておられました」
『勾玉の形は古よりある形で、人が自分の魂がそれに宿るようにと考えた形なのだ。
これは瑪瑙で出来ている』
「ここにはお一人ですか?」
『イザナギノミコトは天界におわす。ここの社は私だけだ』
「そうでしたか」
『人間の古式にのっとって、お参りをしてゆけばよろしかろう』
そうして参拝をして、ここをあとにしました。
「さようなら」
今回ご紹介をさせて頂きます石たちは、全てアマテラス様に力を注いでもらったものです。
石は光り輝いていますが、これは天珠の輝きとは異なります。
天珠は月の光のようにボワッとした光で、色がついていますが
これらの石は眩しい太陽のような白い輝きです。
清めるように言われた五十鈴川はみそぎを行う清らかな川で
神主になる者は白装束を身にまとい、頭に白い布を巻いて
下半身をこの川の水につけ、祝詞を唱えるのが習わしです。
トヨウケノヒメが身につけられていらっしゃったのは、赤い瑪瑙でした。
日本で採れたもののようだけれど、産地まではご存じないということで、おそらく、この北海道産のナチュラルカラーの瑪瑙ではないかと推察いたしました。
これは本物の日本産の貴重な赤瑪瑙の天然色ブレスレットです。
現在流通しております赤い瑪瑙の98%くらいは熱処理を加えて赤くしているのですが、この瑪瑙は貴重な天然のままの色です。
カーネリアンとも言われたりしますが、カーネリアンの場合には縞目がないものをいうため、この場合には瑪瑙になります。
瑪瑙と申しますと、海外ではドイツやメキシコなどが有名ですが、今はもう、天然色で鮮やかな瑪瑙は稀です。
特にこちらは貴重な日本産ですので、なかなか入荷することができないものです。
サイズは約9~9.5mm前後で限定1個のみとなっておりますm(__)m
アマテラス様が身につけていらした緑色の濃い石は出雲産 青めのうということでした。
『この地方で採れていたものだ』と言われたのですが
出雲と伊勢では距離があるため、どういう意味なのかは定かではありません。
しかし、日本産であることは間違いないため、当店も出雲で採れた碧石をご紹介させて頂きたいと思います。
こちらは本物の出雲産 青めのうと、ガネッシュヒマール産水晶SAクラスを使用したデザインブレスレットです。
出雲産 青めのうというのは、いわゆるジャスパーの中でも
深い青緑色をしたもののことで、昔から出雲で採れていた石です。
その歴史は古く、永く神々に献上されてきました。
しかし、現在では採掘できなくなっておりまして、
今ある原料を削りだすだけとなっています。
本当のジャスパーというのは実はとても稀です。
ジャスパーは非常に微細な細かい肌をしたものなのですが
○○ジャスパーと呼ばれるものの多くはジャスパーではなく
砂岩だったりします。
ジャスパーという名称は流通名称として使いやすかったのだと思いますが、
本当の本物のジャスパーのとろりとした滑らかさは、
確かに神に捧げたくなる質感をもっています。
ジャスパーはインドなどで採れるものもあるため、
見分けは困難なのですが、こちらは出雲の老舗から取り寄せたものですのでお間違いございませんm(__)m
それも最高のランクだけを買い入れまして、
これまた最高ランクのガネッシュヒマール産ビーズを合わせました。
サイズは8mmと10mmとなっておりまして、とてもとても貴重なものです。
ほんの少し、時々凹みがあったりしますが、それでもここまでキレイなものは定期的な入荷は難しいものになります。
こちらも限定数のみのご紹介ですm(__)m
そういえば、ツクヨミ様のペンダントは瑪瑙とおっしゃいましたが、
この石は青めのうとも呼ばれていましたので
出雲産 青めのうだったのかもしれません。
これがツクヨミ様がつけていらした大珠と同じデザインの出雲産 青めのうです。
青めのうが出雲産 青めのうのことを指しているのだとしたら
おそらくこれが同じ石です。
ところどころ使われている黒い石はオニキスです。
こちらは約3cmで、限定1個のみとなっておりますm(__)m
ご一緒にこちらの小さな勾玉も3個だけご紹介させて頂きます♪
同じく国産の出雲産 青めのうの勾玉です。
そしてこちらもご紹介いたします♪
日本の神々への貢物として多くあるのが、水晶です。
こちらはネパール・ガネッシュヒマール産の水晶12mmで、最高ランクのSAになります。
このブレスレットはずいぶん前から買い入れてあったオールドストックなのですが、今はもう製造されていないサイズとランクになります。
それには様々な事情があるのですが、1つは、ネパールのキレイな水晶が手に入らなくなってきているということです。
特にビーズは歩留まりが悪いため、製造すると濁ったものばかりが出来上がります。
そればかりか、原石自体が以前の3倍以上の価格になっておりまして、コスト的にも考えられないということでした。
こんな風にキレイに仕上げるには見るからにキレイな原石を集めなければならないのですが、それは今は本当に難しいということです。
もう1つの理由は大きなビーズを作るのがとても難しいということからです。
ビーズというのは、製造すると、かなり大きさにバラつきが生まれます。
6mmだったり、8mmだったり、11mmだったりと、バラバラです。
その中でも大きめのビーズというのは貴重で、数も少なく、さらにキレイなものになりますと、ごくごくわずかです。
大きめのキレイなビーズだけを製造したくても、必然的に大量に不要なサイズとランクを買い入れなければならないため、ネパールの友人も、もう製造する気がないということでした。
ランクはSAですので、1つ1つが素晴らしい品質です。
多少のインクリュージョンやクラックは見受けられますが、それでも最高のものです。
今はもう、これ以上のランクのものはございませんので
ほんのわずかな数ですが、内径サイズ別にご紹介をさせて頂きたいと思いますm(__)m
この内径サイズ別というのは、事情がございまして
アマテラス様に力を入れてもらった石は極力このままの状態がおすすめだからです。
試したことはございませんが、なんとなくそう思います。
組んだまま、そのままの状態を維持されるのがふさわしく
できればバラバラにはしないで頂けましたら幸いですm(__)m
もし紐が緩んでしまうようでしたら
今のゴムの間から別のサイズのゴムを入れて補強したり
オペロンゴムを追加したりと、ご不便をおかけしてしまうのですが
とにかくそのままご使用ください。
もしもご不安でしたら補強程度ですが
オペロンゴムを間から通してお届けも可能ですので
お求めの際にお書き添え頂けましたら幸いです。
そして浄化をマメによろしくお願い申し上げますm(__)m
浄化方法は、中性洗剤で洗っていただいて
水晶の上での浄化がおすすめです。
時々、明るいうちに森に行かれたり
川で浄化されるのもよろしいかと思います。
ご紹介をどうぞお楽しみに♪